「華氏911」で落ちてしまった2004年のカンヌ映画祭でパルムドール賞をとり,以前みた「ボウリング フォー コロンバイン」が皮肉たっぷりでおもしろかったのに、退屈だったため落ちてしまった。爆睡とまではいかなかったが数度落ちてしまった。こういうことは子供のころに見た「マリリンにあいたい」で落ちてしまって以来。期待が大きすぎた?それともレイトショーで9時15分からだからやはり眠かった?退屈だった原因の分析を自分なりに行うと以下のような感じ ・突撃取材部分がボウリング・・に比べ少なかった ・皮肉なコメントがうまく挿入されておらず、淡々と コメント(元FBI捜査官等)が挿入されていた ・ブッシュ批判が延々とあり、少しあきた 先週仕事できていたドイツ人と話したときにもこの映画の話になり、二人で一致したのはアメリカ人は嫌いではないが、ブッシュは嫌いだということ。自分の利益のために戦争をしているから等お互いに嫌いな理由を挙げたが、今日ふと自分たちが当たり前に批判している事はアメリカ人にとっては思いもよらないことなのか?と疑問が生じた。というのは映画の中でも報道操作について描かれていたから。報道操作がもしなされているのなら、伝わるべきことが伝わっていないのかもしれない。そして、そんな操作がされている人にこの映画を見せればなかなかの衝撃かもしれない。 そういう人にとってこの映画がブッシュを批判している人がたくさんいるということを知るきっかけになればよいのだろう。 実際には、ドキュメンタリーもどきであり、ムーアの主張に沿ってつくられたストーリーだから部分的には正しくないこともあるだろうし、批判本もすでに出版されている。 映画は全てが真実でなければいけないのか? たぶん、そうではなくこの映画がイラク戦争とは 何ぞやと考えるきっかけのひとつになればよいのだろう。 この映画を見た後、川崎駅にファルージャの現状について書いた 紙が駅に貼ってあり、家に帰ればニュースでイラクで戦闘があったことが報道されていた。 華氏911のことは現在進行形で過去のことではないとしみじみ感じた。 今日も罪のない人々が爆撃で亡くなったのだろう。 |